1.2 治療(発作急性期〈QT 延長に伴うTdPを認める場合〉)
QT 延長の原因となった薬剤を中止する.(レベルA)
硫酸マグネシウム静注:硫酸マグネシウム2 g を数分で静注する.さらに状態により2 ~ 20 mg/min で持続静注する.(レベルB)
ペーシング:100 回/min で心房または心室ペーシングを行う(房室伝導が不良であれば心室ペーシングが必要である).(レベルB)
イソプロテレノール:持続点滴投与で心拍数100 回/minを目標に投与量を調節する.基本的には心室ペーシングまでのつなぎである.(レベルB)
カリウム点滴静注: カリウムが正常範囲でも4. 5 ~ 5mmol/L を目標に点滴投与する.(レベルC)
リドカイン静注:通常,50~100 mg を数分で静注したあと維持点滴を行う.(レベルC)
V. 二次性QT延長症候群の診断と治療 > 1. 薬剤性QT延長症候群 > 1.2 治療(発作急性期〈QT 延長に伴うTdPを認める場合〉)
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【ダイジェスト版】
QT延長症候群(先天性・二次性)とBrugada症候群の診療に関する
ガイドライン(2012年改訂版)

Guidelines for Diagnosis and Management of Patients with Long QT Syndrome and
Brugada Syndrome( JCS 2012)