1992 年,Brugada P,Brugada J により安静時の12 誘導心電図で右脚ブロックパターンを呈し,複数の右側胸部誘導(V1~V3)で心筋梗塞を思わせるST 上昇を
示,明らかな心疾患を認めず,電解質異常,QT 延長もなく心室細動発作をきたした8 症例が報告された.この特異な心電図学的特徴を有する特発性心室細動は,以
前に報告された症例にも認められていたが,Brugada らはこの心電図学的特徴を有する症例をまとめ,心電図学的所見と心室細動を関連づけた.この特異な心電図
所見を呈する患者群は,今日では報告者の名を付しBrugada 症候群と呼ばれる.