クラス I ・心停止蘇生例.
・自然停止する多形性心室頻拍・心室細動が確認さ
れている場合.
クラス IIa ・Brugada 型心電図(coved 型)を有する例*で,
以下の3 項目のうち,2 項目以上を満たす場合.
  ①失神の既往.
  ②突然死の家族歴.
  ③心臓電気生理学的検査で心室細動が誘発され
   る場合.
クラス IIb ・Brugada 型心電図(coved 型)を有する例*で,
上記の3 項目のうち,1 項目のみを満たす場合.
2. 非薬物治療
 Brugada 症候群は明らかな器質的心疾患を認めず,特徴的な心電図所見を有し,心室細動による心停止発作を認める症候群であり,現在のところ突然死予防に唯
一の有効な治療法は植込み型除細動器(ICD)である.しかし,Brugada 症候群として考えられる症例のなかには,心停止発作蘇生例から無症候例まで多くのサブタ
イプを認め,すべての例にICD 植え込みがなされるべきであるとは考えられない.現時点では病状を層別化し,致死的な心停止発作が生じる可能性の高い場合にICD
植え込みが選択される.表12 にICD 植え込みの適応のクラス別を示す.
表12 ICD 植え込みの適応
:薬物負荷,1 肋間上の心電図記録で認めた場合も含む.
VII. Brugada症候群の治療 > 2. 非薬物治療
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【ダイジェスト版】
QT延長症候群(先天性・二次性)とBrugada症候群の診療に関する
ガイドライン(2012年改訂版)

Guidelines for Diagnosis and Management of Patients with Long QT Syndrome and
Brugada Syndrome( JCS 2012)